家賃をタダにする方法があります…
ウソです。
のっけからウソついてすみません。
さすがにゼロにするのは無理です。しかし格安にすることならできます。
我が家は子供達の進学で、家族構成が変わるタイミングで空き家に引っ越し、家賃を1万円以下に抑えることに成功しました。
それでは格安家賃で住める方法と、その背景をご紹介します。
増え続ける空き家
日本は少子高齢化と人口減少で、空き家の増加が社会問題となっています。
総務省の統計では、全国住居の13.6%は空き家となっており、この数値は年々増加しています。
空き家にも固定資産税などの税金がかかりますが、住宅用地は特例があって固定資産税が最大1/6まで優遇されます。
この特例は更地には適用されないため、税金を払いたくない空き家のオーナーは、更地にはせず取り壊されない空き家が増え続けているのです。
しかし法律が制定され、問題のある空き家をそのまま放置してしまうと「特定空き家」に指定される可能性があり、指定されると税の優遇を受けられなくなるばかりか、最悪、空き家を取り壊さなくてはならなくなります。
空き家問題を解消するために、法律が施行されたのが2015年なのですが、それまで右肩上がりだった空き家率の上昇は、今回の調査では前回(2013年)より0.1ポイントの伸びにとどまっており、法律の効果があったことが伺えます。
ということは空き家のオーナーは、安い値段でも賃貸して人に貸すことで、不動産の老朽化を遅らせ、「特定空き家」の指定を避け、少しでも税金の負担を抑えたいと思っているのではないでしょうか。
買い手がつかない空き家を探す
定期的に不動産の広告を見ると、長い間買い手がつかない不動産があります。
僕が住んでいる田舎では、車の入らない狭い道沿いは空き家が多く、売りたくても売れない、いわゆる負動産となっています。
そういう負動産のオーナーは、税金に加えて物件のメンテナンス費用も負担しているため、格安で借りることができる可能性が高いのです。
負動産オーナーは、本当は早く物件を処分して、税金と管理費用の支払いを免れたいと思っているのですが、売りに出しても売れないため、「税金分だけでも収入があるだけまし」、だと思っています。
さらに「特定空き家」に指定されないためにも、人に貸してメンテナンスすることで不動産の老朽化を遅らせることができますから、いつまでも売れない負動産をそのままにしておくのは得策ではありません。
負動産を格安で借りる
そこで売れたら出て行くことを条件に、売れない空き家を格安で貸してもらう交渉をすると、意外と上手く話がまとまります。
我が家は不動産屋をとおさず、空き家を探して直接オーナーと交渉し、格安で借りることができました。
直接取引はオーナーにとっても、不動産屋に手数料を払わないで済むため、メリットがありますし、借りる側も家賃を更に抑えることができます。
ただ知らない人が突然家を借りに来ても、戸惑うオーナーもいると思います。また見ず知らずの人との交渉は、慣れていないと難しいこともあるでしょう。
慣れていないうちは、不動産屋を通じて交渉した方が、上手くいく可能性が高いかもしれません。
いずれにしても、負動産の賃貸は、これから人口減少で空き家が増えていく日本では、住居費を抑える大きな節約方法となるでしょう。
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